紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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 三重県津市片田薬王寺町の片田貯水池 

 三重県津市片田薬王寺町にある片田貯水池は、津市民の水道水を供給するため池であり、昭和5年(1930年)に完成した。雲出川の支流である長野川から取水してトンネルで片田貯水池に水が送られている。ここから片田浄水場など各所に配水されている。詳しくは、津市のホームページ「津々うらうら・24」を参照されたい。

 片田貯水池は、「土の堰堤(えんてい)」が貴重ということで、1985年に『近代水道100選』に選定されている。片田貯水池へは立ち入り禁止となっているので、撮影できない。貯水池の堰堤は、写真(上から2枚目)にあるように、土手で築かれており、土手の上には植物が植栽され、きれいに丸く刈り込まれている。

 堰堤の前には、歴史的建造物である水色の水道資料別館があり、内部には片田貯水池のできた頃の写真や、かつて使われていた浄水場の器具などが展示されていて、自由に閲覧することができる。

 更に、庭には桜の樹が多数あり、訪れた時はちょうど満開で、子供連れなど多くの市民がシートを敷いて桜見を楽しんでいた。

 市民の水道水を提供する貯水池の場所が、このように市民に親しまれる形で提供されているのは、市民に水道について関心を深めてもらい、理解してもらうのに良いことだと思う。

 

(写真をクリックすると拡大します)
三重県津市の片田貯水池水道資料館の門
 片田貯水池の堰堤の前に水道資料館があるが、この写真はその正門である。 
片田貯水池の堰堤
 片田貯水池の土の堰堤には植物が植えられ、丸く剪定されている。貯水池への立ち入りは禁止されている。 
片田貯水池の水道資料館別棟
 片田貯水池の堰堤の前には、もう一軒の木造建造物(大正5年築)も水道資料別館として使われている。
水道資料館敷地の桜
 水道資料館の敷地には、桜の樹が多数植えられ、桜花の時期には多くの市民が花見に訪れる。
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大谷池の改修記念の石碑。昭和9年(1934年)に改修されたことが記されている。